居酒屋などでビールやレモンサワー、ハイボールを飲まれている方、多いですよね。
これら酒類を楽しむ時、特に飲み方を気にせずにガンガン飲まれている方は少なくないと思いますが、ことワインになるとがぶ飲み・・・というわけにはいきません。
ワインには、正しい飲み方が存在しており、それを徹底する必要はありませんが、できるとオシャレです。
ここでは、ワインの正しい飲み方について考えていきます。
ワインの正しい飲み方とは?
「レストランでワインを頼むのが怖い」と思っている方は少なからずいます。
銘柄が分からないとか、高価だからとか、いろいろな理由があると思いますが、やはり飲み方が分からないので、“恥”をかきたくないというのが本音かもしれません。
自由に飲めば良いのですが、やはり最低限正しい飲み方を知っておくと、ワインは怖いものではなくとても楽しいものと理解できるはずです。
一体、どういった飲み方が正しい飲み方なのか、ここでお伝えしてきます。
軽く口に含むようにしながら飲むのが正しい飲み方
ワインは、冒頭でお伝えした通りガブガブ飲むようなものではありません。
もちろん、そのお店のテイストやワインのスタイルによってはそういった飲み方が合うワインもありますが、一般的に考えると少量づつ飲まれるのがおすすめです。
まず、ワインは口の中にどばっと入れるのではなく、軽く口に含む程度の量で飲みましょう。
少量含むことで、口内に香りがしっかりと広がり、喉の奥から鼻に抜けて香りを感じることができます。
また、これはなかなか中級者以上でないと難しいと感じられるかもしれませんが、ワインは舌で転がすように飲むと言われています。
口の中に含んだら、まんべんなくワインを口内に移動させることで、いろいろな風味を感じ取ることができます。
がっとワインを口にたっぷり含でんしまうと、ワインの味がよく分からなくなってしまうため、せっかくの美味しいワインが楽しめません。
口に入れる量は自由ですが、本来は少しずつ飲む、というのがが正しいので覚えておくと便利でしょう。
スワリングについて
スワリングとは、グラスに入ったワインを回転させる行為のこと。
よく、グラスを回している姿を見ることがありますが、あれの理由と正しいやり方を覚えておくだけで、ぐっと通っぽくなるのでおすすめです。
スワリングは、ワインを空気中の酸素に触れさせ、揮発させる目的で行われています。
少し難しく感じてしまうかもしれませんが、要するにワインの香りを多く出していると思ってもらってよいでしょう。
ワイン中には、さまざまな香り成分が含まれていますが、それらが酸素に触れると化学反応が起こり、香りとして私たちが嗅ぎ分けることができるようになります。
スワリングすることにより、ワインの奥に隠れていた香りが導きだせるので、この行為が行われているのです。
ちなみに回転させるのは数回で十分です。
たまに、かなり激しく回転させ続けている方がいますが、あれをしてしまうと香りがほとんど無くなってしまうため意味がありません。
ワインテイスターで無いのであれば、軽くスワリングして香りを楽しむ程度にとどめておくのが正解でしょう。
ワインを注ぐときは少なめに注ぐ
ワインを注ぐ際、相手のことを思ったり、自分がたっぷり飲みたいからと縁ぎりぎりまで注ぐ方がいます。
自宅で気の置けない仲間たちと飲むのであれば良いですが、実際には少量だけを注ぐのが正しい注ぎ方です。
その理由ですが、たっぷりとワインを注いでしますと前述したスワリングができなくなりますし、飲み終わるまでに時間がかかるので、ワインの味わいが変わってしまいます。
また、温度が高くなったり、見栄えもよくありません。
ワイングラスによっては、特定の品種の香りや味わいを楽しむために設計されているものもあるので、ワイン、グラス両方のポテンシャルを味わうことができなくなるのです。
できれば、ワインをグラスに注ぐ際は、少量にしておいてください。
ワイングラスを持つときはグラスの下のほうを持つ
ワイングラスには、脚(ステム)がついています。
近年、ボウルタイプのグラスも見受けられますが、ほとんどが脚つきです。
これはワイングラスの膨らんでいる部分を持つと、ワインの温度が高まってしまい味が変わってしまうからです。
さらに、見た目的にも脚を持った方が美しいですし、テイスティングしやすいという利点もあります。
ぜひ、脚を持って素敵にワインを嗜んでみてください。
まとめ
ここでは、ワインの正しい飲み方について解説してきました。
もちろん、ワインは自由に楽しむことが大切であり、難しいマナーばかりを気にして飲むものではありません。
しかし、これらワインの正しい飲み方は、無理矢理決められていることではなく、あくまで「ワインを美味しく飲むための」方法です。
どうせ飲むのであれば、より美味しく楽しめた方が良いのは当然です。
ぜひ、「正しい飲み方」と堅苦しく考えずに、「最高に美味しく飲むための方法」と考えて取り入れてみてください。